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紫外線対策に欠かせない日焼け止めクリーム。
紫外線は、肌の老化(光老化)を早める最大の原因です。

紫外線を慢性的に浴び続けると、体にこんな影響が出てきます。

<皮膚>
①シワ ( 菱形皮膚)
②シミ、日光黒子
③良性腫瘍
④前がん症(日光角化症、悪性黒子)
⑤皮膚がん
<目>
①白内障
②翼状片

詳しくはこちらを参考にしてね:紫外線環境保健マニュアル2008

 

ちなみに日焼け止めクリームを皮膚がん対策に使いたいという人にはこちらが参考になるかも

日焼け止めが皮膚がんの原因に!」はどこまで正しいのか?

 

日焼け止めを正しい方法で使い、日常的に紫外線ケアに取り組めば、数年後の肌が違ってきます。
今回は光老化を防ぐために欠かせない、日焼け止めの正しい選び方と塗り方を紹介します。

 

光老化とは

光老化は、日光を長年浴び続けることによってひき起こされる肌のしみ、しわ、たるみなどの皮膚の変化のことです。
光老化は加齢による老化とは質的に異なり、紫外線を浴びた時間と強さに比例するとされます。

 

過度な紫外線の暴露は体にとって悪影響を及ぼすようで、母子手帳から、赤ちゃんの日光浴を推奨する項目が削除されたり、
アメリカ皮膚科学会では、photoaging(光老化)/photodamege(光による損傷)に対するガイドラインで、
小児期の早期から光防御を開始し、一生続けるべきであるとの警告を出しています。

 

日光にさらされる肌の老化は、およそ80%が紫外線によるとされます。
健康で美しい肌を維持するため、日光のあたる部位の紫外線対策が重要です。
光老化対策の基本は日光から肌を守るよう心がけることです。

 

 

日差しの強い午前10時から午後2時までは外出をできるだけ避けるようにします。
外出する場合は長袖服を着用し、帽子や日傘を用います。
日焼けを防ぐ手軽な方法として日焼け止めの使用があります。

 

正しい日焼け止めの選び方。


日焼け止め選びで重要なのがSPF。

「SPF」とは、短時間で肌に赤みや炎症を起こさせ、黒化につながりやすくなるUVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数のこと。1〜50+までの数値は、何も塗らない場合に比べてUVB波による炎症をどれぐらい長い時間防止できるかを表しており、数値が大きい方がUVB波に対する防御効果が高いことを表しています。

詳しくは:http://anessa.shiseido.co.jp/shigaisen/spf_pa/

 

つまりSPFは日焼けのスピードを引き伸ばす効果をあらわす数字。
例えば、通常は10分で日焼けする人がSPF15の日焼け止めを塗ると、
15倍の約150分まで日焼けをふせぐことができるわけですね。

 

が、WebMDによれば、日焼け止めは紫外線で劣化するので2時間ごとに塗り直ししなきゃいけないんだとか。
つまり、よほど肌が焼けやすい人じゃなければ、SPFは15〜30ぐらいで十分っていうわけです。
逆に、SPFが100もあると成分が濃すぎて肌の負担が増えるだけ。

 

次にPAですが、

PAとは、プロテクション・グレイド・オブ・UVA(Protection Grade of UV-A)の略で、「UVA防止効果指数」とも呼ばれます。
紫外線A波(UVA)の防止効果を示すものです。

そして数値ではなく、プラスの数で強さが表記されています。

・「PA+」……UVA防止効果がある
・「PA++」……UVA防止効果がかなりある
・「PA+++」……UVA防止効果が非常にある
・「PA++++」……UVA防止効果が極めて高い

 

PAは気にしなくて良いと思います。

その理由は、たいていの日焼け止めはUVBのブロックがメインで、UVAを防ぐ効果は甘かったりします。

そして本来ならUVAは日焼けによって防げるんですが、
日焼け止めを塗ってしまうと肌が黒くならないため、UVAのブロック効果はさらに低くなっちゃう。
その結果、日焼け止めを塗るほどUVAが吸収されてしまう現象が起きるからです。

詳しくはこちら⇒日焼け止めが皮膚がんの原因に!」はどこまで正しいのか?

 

日焼け止めの塗り方

 

顔への塗り方は1円硬貨大の日焼け止めを手のひらにとり、顔の5カ所 (両ほお・額・鼻・あご)に置きます。
すみずみまでていねいにのばしてなじませます。塗るときは指全体を使って、大きく手を動かしながらのばします。
その後、もう一度同量をとり、重ねづけします。

 

日焼け止めはきちんと塗っていれば、塗った直後から効果を発揮するものなので、出かける直前でもOK。
日焼け止めを正しく塗ること、そして日焼け止めを持ち歩き、2時間おきに塗り直しして高い効果をキープし続けることが大切です。

 

まとめ

・日焼け止めを選ぶポイント:日焼け止めは、広域スペクトラムでSPF30、防水仕様のものを選ぶ。
・日焼け止めの塗り方:外出時は、日焼け止めは2時間おきに塗ること。
・自分の肌タイプにあったものを選ぶ:ヒトの肌は種類がさまざまなんで、まずは自分が脂症か敏感肌かを把握し、保湿剤もそれにあったものを選ぶ。